身体だけでなく心の健康も重要

人との関わりを持つ

高齢者は身体だけでなく心の健康も維持しなければなりません。精神的・心理的・社会的な要素が充実してこそ真に健康的な状態です。運動して筋肉がついたら健康的というわけではないんですね。人間は社会生活を営む生物であり、様々な要素が絡み合って日々の暮らしを維持しています。高齢者が要介護状態に陥ることを防ぐためには、あらゆる角度から生活を見直していかなければなりませんよ。
例えば、生活環境が急に変化することでストレスが溜まり、体調を崩すかもしれません。家族関係が悪くなり社会的に孤立することで引きこもりになるケースも考えられます。精神的な安定を図るためには、人間関係がカギとなります。社会参加の機会を持ち人と関わることで心の健康は保たれるんですね。
自分が身体的・精神的に健康な状態が保たれているのか気になる人は、以下のサイトでフレイルチェックをしてみてください。

心の健康を保つために

高齢者になるとどうしても心にダメージを負う場面が多くなります。例えば、「これまで頑張ってきた仕事の退職」「近親者との死別」「自身の身体機能の低下」など、精神的にストレスを感じる場面が増えてくるのです。このような状況で、高齢者が心の健康を保つためにはどうすればいいのでしょうか？
人間は目標を持ちそれに向かい頑張ることで前向きな気持ちになれます。定年を迎えた後、自宅に閉じこもるのではなく別の新しい仕事を始めるのも良いでしょうし、何か趣味を始めるのもおすすめです。ウォーキングやゴルフなど、運動を趣味にすれば健康維持にも役立つので最高ですね。こういった新しい取り組みは周囲とコミュニケーションを取るきっかけにもなりますよ。

社会参加の機会を持とう

地域や家族を支える社会的な貢献活動に参加するのもいいかもしれません。内閣府の調査によると、高齢者の中で社会的な貢献活動に参加しているのは全体の約3割だそうです。こういった活動に参加することで地域のつながりが強化され、高齢者本人の介護・認知症予防にも役立ちますよ。生きがいを持って日々の活動に取り組むことで健康寿命が延びていきます。
実際に社会的な貢献活動に参加している高齢者からは、「新しい仲間を見つけることができた」「安心して生活を送るための地域のつながりができた」「社会貢献することで充実感を得られた」といった声が多く挙がっています。高齢者にとって人との関わりは心の健康を保つために必要なことです。もちろん、社会的な貢献活動でなくても、外に出て散歩をしたり、スポーツサークルに入って運動を楽しんだりするだけでも前向きな気持ちになれますよ。